宿曜占星術 女宿の性質

女宿(じょしゅく)
「多芸多才」の人物が多い女宿は、
頭の回転も速く、人の気持ちを察知する
能力に長けているので「機を見るに敏」と
いう言葉がぴったりとはまる宿星です。
独立するよりも組織向きの人間ですが、リーダーとなるよりも参謀的なポジションのほうが
この宿は真価を発揮できるでしょう。
女宿の「女」が示す通り、女性を相手にする職業に適性があります。
摩羯宮に属する女宿は、同じ宮の斗宿と同じく若い時期には苦労が多い傾向。
ただ、女宿がその苦労をかいくぐる姿は、まるで「修行僧」のような雰囲気があるのです。
斗宿よりも内面に激しい情念を抱えている女宿は、試練への対応にも「凄み」があり、
何事も過敏に対応しすぎて、周囲を困惑させることもしばしば。
女宿はもともと「目上の引立て」で、運が上昇するタイプ。目上への反抗はほどほどに。
ドロドロとした人間関係に強い女宿ですが、トラブルの際など、相手方への攻撃は、
ほどほどにしておいたほうがよいでしょう。
この女宿独特の「激しい情念」は、恋愛においても相手にとって重荷となります。
恋愛から順調に結婚まで至れば良いのですが、破綻した場合などは落ち込み方も
半端ではなく、必要以上に相手を追い詰めたりする傾向です。
失恋もいつかは自分の糧になる、との割り切りも必要なのでは。
宿曜経を日本に持ちかえった「空海」が、この女宿生まれ。
高野山を開いたパワーはこの女宿の強い「情念」の賜物でしょうか。
現代の宗教人では「瀬戸内寂聴」も女宿の人。
政治・経済界では元経団連会長の「土光敏夫」「小渕恵三」。
芸能界では「井ノ原快彦」「宇治原史規」「上沼恵美子」「和田アキ子」「中山エミリ」
子役の「加藤清史郎」。
他の歴史上の人物では、「後醍醐天皇」がこの宿星と伝えられています。