宿曜占星術 房宿の性質

房宿(ぼうしゅく)
二十七宿中、最強の「財運」を持つ房宿。
この宿の場合、自分で稼ぎまくると
いうよりも、どちらかといえば「玉の輿」
あるいは「逆玉」「棚ぼた」タイプが多いようです。鉄が磁石に引き寄せられるように、
財が集まる。そんなイメージが当てはまります。
女性の房宿は美人が多く、普段は清楚な感じの女性でもドレスアップすれば、見違える
ほどの美女に変身します。
性格は「正直の人」で、嘘をつくのが下手。
割とおしゃべりで、結構強気なことも口にするのですが、内心は臆病の気が強く
渦巻いています。なので、自分から強く事を進めるのは苦手。
何事も飽きっぽい面もあるので、早くに人生の目標を決めたほうがよいでしょう。
お金に縁のある星なので、金融関係、経理などの分野が適職です。
元来が他人のことに関心を持たないせいか、人との縁も長続きしません。
また、苦労が少なくて済む「幸運な宿」なので、「苦労する人たち」の気持ちに
鈍感な面もあります。
それがこの宿を「他人の痛みが分からない」人、というマイナスの評価に押し下げます。
しかし房宿は根っからの薄情というわけでなく、昴宿同様、この宿も若い時期に辛酸を
嘗めた者は、目下などの面倒見は人一倍良いほうです。
「他人の痛みが分からない」といえば、徳川幕府最後の将軍「徳川慶喜」が、こ
の房宿生まれ。
自ら大政奉還をし、藩士たちが決死の戦いをする最中、さっさと水戸に逃げ帰ってしまう。
房宿の幸運を活かした人生だったのでしょうが、「人の想い」を少しでも汲む気持ちが
あったなら、歴史も少し変わっていたのかもしれません。