宿曜占星術 鬼宿の性質

鬼宿(きしゅく)
理詰めで物事を考える井宿とは違い、
「感性」や「ひらめき」を特徴とする
「夢追い人」の宿。
また、この宿の辞書には「欲」という字
が存在しないようで、「物欲」「金銭欲」「名誉欲」等とは無縁の存在です。
なので、表面上はおっとりとして世間知らずのような感じの人が多いのですが、
人に騙されそうでいて騙されない。
それは、この宿が「本質を見極める優れた視点と勘」を持っているからなのです。
「ひらめき」の人であるけれども、その一方で冷静な観察眼も備えていて、
人間の外面を軽々しく信じず、その裏に潜む影の部分を瞬時に察知します。
この不思議な「天性の勘」こそが鬼宿の真骨頂。
世間のルールや体面は重んじるけども、それだけにとらわれることはなく、
「類まれなる発想力と天性の勘」で世の中を渡っていきます。
さて、鬼宿の人生行程で最も危惧されるのが「突然の不運」。
それは不慮の事故かもしれないし、疾病かもしれません。
この宿の多くは健康で長寿ですが、運気の上昇期にあっけなくこの世を去る者
も意外と多いのです。
それを象徴する歴史上の人物に「坂本龍馬」、元社会党委員長「浅沼稲次郎」
がいます。
どちらも狂刃による非業な死を遂げました。
時代の遥か先を行く、斬新な発想力を時代が受け入れなかったのでしょうか。
他の歴史上の偉人では、日本史上初めて正確な測量で日本地図を作製した
「伊能忠敬」も、鬼宿の生まれ。
現代ではアナウンサーの「大江麻理子」、俳優の「竹中直人」「船越英一
郎」「渡辺謙」。