七五三

日本の11月の代表的行事として、子供の健やかな成長を願う儀式

「七五三」があります。

 

そのルーツは中国の道教にあるといわれていますが、「七五三」を行う本来の意味とは何なのでしょうか。

 

古代の人々は、「人間は天地(自然界)と共存している」と考えていました。自然界と共存できなければ人間は生きてはいけない、とも考えたのでしょう。

 

そのため「人間は生まれて一年目に天の気を受け、二年目に地の気を受け、三年目に人間界の気を受け」、三歳にしてやっと人間界の仲間入りをしたと認められたのです。

つまり、「三歳」は人間界の一員となったことを祝う年齢なのです。

 

次の五歳では、地上の五つの元素(木、火、土、金、水)の気を全て受けたことを祝い、七歳では、太陽、月、五惑星(木星、金星、火星、土星、水星)の七種の気がそなわる。ここで男女の意識が明確になり、完全に人間界の「男」「女」になり、それを祝うのです。

 

ちなみに、袴着(はかまぎ)の儀式で子供が碁盤の上に立ち、四方の神に祈るのは「人生の大事な局面で、あらゆる方角の敵に勝利するように」の願いからといわれています。

 

人間は自然界と上手く共存し、また自然界の力を借りなければ生きてはいけない。こういった古代人の知恵と願いが、「七五三」という儀式で脈々と受け継がれているのです。